仕事だけでなく、日々の生活でも意思決定をしている私たち。
ケンブリッジ大学のBarbara Sahakian教授の研究によると、人は1日に最大3万5,000回の決断をしているとも言われています。
そのなかで仕事において、時々「また朝令暮改だ」と聞くことがあります。
朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。
小学館大辞泉
皆さんもこのような場面に遭遇したことがあるでしょう。
そして皆さんが決断をする際にも気持ちが揺れることもあるでしょう。
ある種「天秤」に揺れるような。
今回は気持ちの天秤について考えてみます。
天秤に揺られることは悪くない?
なぜ天秤が揺れるのか?
理由はさまざまあるでしょう。
- 決断後の結果に不安があるから
- 他者からの目が気になるから
- 選択肢から一つを選びにくいから
- 他者との意見が合わないから
立場が上の人になればなるほど、その天秤の揺れが他者に影響を与えることになります。
例えば組織の場合、その下にいるメンバーは天秤の揺れに振り回されます。
この背景をきちんと伝えなければ「朝言っていたことと異なる」などの発言が飛び出すことも。
組織内のコミュニケーションにも影響してくるのです。
だからといって天秤をなくすことはほぼ不可能。
AIではないからこそ、ある種感情があることの証。
人間らしさでもあり、私は全力で肯定したいと思います。
天秤が揺れることを悪く思わないこと。
このお話のスタート地点はここにあります。
ではどのように付き合えばいいのでしょうか。
揺れの「大きさ」と「速度」は調節できる
もちろん、揺れ方にもさまざまあります。
大きく・ゆっくり揺れることも。
小さく・素早く揺れることも。
これは刺激の加え方次第で、変えることができるのです。
不安などのネガティブな気持ちと焦りが大きければ大きいほど、揺れは大きく早くなります。
一方、それを客観的にみられる余裕があれば、揺れは小さくゆっくりになります。
組織ごとにあり方が異なるように、経営者としても考えるべきポイントは変わります。
ここにも正解はありません。
何か決断に迷ったときには、その揺れの大きさと速さを意識しながら、なぜ揺れているのか?次のアクションとして何が適切なのか?俯瞰してみることがオススメです。
紙に書いたり、他者と対話をして整理をしてみることで、自分のなかでは「大変だ!難しい」と思っていたことでも、案外抑えることができたりするもの。
この揺れが組織への刺激として影響を及ぼすがゆえ、せっかくならいい影響にしていきたいものですね。
そのような揺れの心情にも、サポートさせていただきます。
コメントを残す